皆様、こんにちは。旭川医科大学腎泌尿器外科の柿崎です。
この度、第28回日本夜尿症学会学術集会を平成29年7月15日に旭川市大雪クリスタルホールにて開催させていただく運びとなりました。日本夜尿症学会の学術集会が北海道で開催されるのは初めてであり、大変光栄に思っております。
教室員一同、全力で準備を進める所存です。
皆様のご支援をどうぞよろしくお願い致します。
これまでの国内外の疫学調査により、小児における夜尿症の頻度は高く、夜尿症のある子供は self-esteem(自尊心)が低いことが報告されています。
また、夜尿症は本人のみならず、心理的ストレスを含め家族のQOLにも多大な影響を及ぼすことが報告されています。
適切な治療により夜尿症が治ると、本人のself-esteemおよび家族のQOLは有意に改善します。
夜尿症のある小児に対して適切な評価と治療を行うことは日常臨床においてきわめて重要な課題です。
夜尿症の診療には、小児科医、泌尿器科、外来看護師などの複数の職種が関与します。
難治性の場合には、小児精神科医の関与が必要となることもあります。
夜尿症の病態には、夜間多尿、膀胱機能異常(夜間の過活動膀胱)、覚醒障害などの医学的な因子の他に、患児の性格や家庭環境、発達障害などの様々な修飾因子が付加されます。
夜尿症の治療においては、これらの複数の因子をトータルに評価して、治療に反映させる必要があります。
このような背景を踏まえて、第28回学術集会のテーマは、「夜尿症のトータルケアを目指して」とさせていただきました。
沢山の方に参加していただき、夜尿症のトータルケアを目指して熱い議論が展開されることを期待しています。
旭川には男山酒造、高砂酒造など沢山の酒造があり、大雪山系からの水にも恵まれて良質な日本酒が豊富です。
旭川ラーメンも有名です。
7月の旭川は気候がさわやかで、観光にも最適のシーズンです。
学会終了後の日曜日、月曜日は連休となります。美瑛、富良野のラベンダーも美しく咲き誇る時期です。
学会参加後は、是非北海道観光にも足を伸ばしていただければと思います。
それでは、初夏の旭川で皆様とお会いできることを楽しみにしております。