会長挨拶


第50回日本低温医学会総会
テーマ「温故知新」

第50回日本低温医学会学術集会が、札幌市の斗南病院で開催されます。この度は、会議の運営を担当させていただき、大変光栄に存じます。
私が初めて低温医学と出会ったのは20年以上前、まだ医師として駆け出しでしたが、北海道大学で経皮的凍結装置の臨床研究を経験し、その非常に高度で洗練されな治療法に感銘を受けました。子宮筋腫の凍結療法に関する論文が、苦労の末に掲載されたことがとても嬉しかったのは良き思い出です。そして、今でも凍結療法に携わることができていることを、誇りに思います。現在保険収載されているのは腎腫瘍のみですが、今後、凍結治療の適応が拡大され、さらに多くの患者さんに役立つことを切に願っています。
今回のテーマは「温故知新」とし、第50回大会を記念したプログラムです。凍結治療以外にも、スポーツ医学や臓器保存など、本学会が積み重ねてきた低温医学の歴史を振り返り、未来への発展につながる架け橋となることを願います。
初春とはいえまだまだ寒さが残る札幌での開催となりますが、北海道ならではの風景や観光、食事などをぜひお楽しみください。札幌でお会いできるのを心より楽しみにしております。


【会長】作原 祐介
(国家公務員共済組合連合会 斗南病院 放射線診断科 科長)