日本老年歯科医学会第35回学術大会

大会長挨拶

日本老年歯科医学会第35回学術大会
大会長 山崎 裕
(北海道大学大学院 歯学研究院口腔健康科学分野 高齢者歯科学教室 教授)
大会長

 この度、第35回日本老年歯科医学会学術大会を北海道札幌市にて開催させていただくことになりました。会期は2024年6月28日(金)~30日(日)の3日間、会場は札幌コンベンションセンターです。本学術大会は、日本老年歯科医学会単独開催と日本老年学会との共同開催を毎年交互に行っており、来年の第35回大会は単独開催年であります。そして北海道での開催は、2007年の第18回学術大会以来17年ぶりとなります。開催形式は今年と同様に対面での現地開催を主体として、一部後日にオンデマンド配信を行う予定です。
本学術大会のメインテーマは「人生100年時代を切り拓く ~口腔の健康を通して~」と致しました。我が国の100歳以上の高齢者は現在9万人を超え、あと数年で10万人を超えるとされ、まさに人生100年時代の到来です。そして口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進に深く関係するエビデンスも集積されてきています。今後、国民の口腔の健康を守っていくことで、長生きして良かったと思えるような世の中になるよう、日本老年歯科医学会の叡智を振り絞って貢献していく決意の場にしたいと考えております。近年、多くの学術大会はシンポジウムや特別講演中心に企画され一般演題の枠が減ってきています。本学会の正会員の歯科医師は、大学関係者、病院勤務、開業医がそれぞれ1/3ずつで構成され大学関係者以外の先生方が多いという特徴を有しております。その先生方に発表の場を提供するという意味からも、是非とも一題でも多くの一般演題をお待ちしております。
情報交換会(懇親会)は、感染対策を万全に期して6月29日(土)に開催予定で、北海道の幸をご賞味いただけるよう準備しております。皆さまお誘いあわせの上どうぞ奮ってご参加いただければ幸いに存じます。
6月の下旬から7月の初旬にかけての札幌は1年のうちで最もすがすがしい季節で、観光・グルメにはまさにベストシーズンとなっております。大通公園、赤レンガ庁舎、羊ヶ丘展望台、大倉山展望台、藻岩山ロープウェイなど見どころは満載です。さらに学会の合間や終了後には是非、今年オープンしました北広島市の新球場エスコンフィールドHOKKAIDOや小樽・余市など、札幌近郊にも足をお運びいただければと思います。
本大会では、実行委員長を北海道医療大学の會田英紀先生にお願いし、準備委員長は当科准教授の渡邊 裕が担当し、オール北海道で皆様をお迎えする予定です。一人でも多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。